![]() 完成体の発送は苦労します |
案外と皆さんが気づかない苦労に、完成体の『発送』があります。
壊さぬように送り届けるには、かなりの神経と労力を使うのです。今回は、この辺りの事を事例をあげて御案内いたしましょう・・ 完成体はクロネコヤマトの宅急便で配送していますが、配達中の破損をまず考慮しなくてはいけません。 直接荷物を預かってくれる担当者の方がいかに丁寧であっても、その後の積み替えや移動中の微妙な振動によって完成品が壊れる恐れがあります。 「ワレモノ注意」のシールを貼ってもお守り程度の効き目しかありません。 私事で恐縮ですが、宅配で、へこんだコンピュータや象にでも踏まれたようなVTRテープが届いたことがあります。 ワンフェス会場から自社宛に送付した「手渡し」のシールを貼った完成体入りの荷物を、それが小さなモノだったからでしょうか、S急便の配達の人が、彼の手の中でクルクル回しながら持って来た事もあります。なるほど、手渡しはされましたが、手の中で箱ごとクルクル回転させられたのでは、ワヤクチャです。 保険をかけての送付もありますが、保険の適用は20〜30万円までが限度です。それ以上の価格の物品を送る場合は別途保険を掛ける事が出来ますが、かって放送局勤務の知人が業務用のVTRテープを1本送るのに500万円の保険をかけたところ配達に2万円ほどかかりました。通常なら1000円ほどですが・・ 保険をかけると審査の時間や手間が結構かかります。 しかも、保険をかけたからといって・・ 壊れない保証はまったくない訳でして、上記のようにクルクル手の中で回されながら運ばれるかもしれません。 |
![]() ともあれ、発送時の荷造りを丁寧かつ慎重に行うというのが荷物送付の鉄則です。 台座がスッポ抜けないだけのスポンジで底面を覆うと、次に、 艦体が少し浮く状態になるようにブロック状に切断したウレタンを艦船の下に差し込んでいきます。 ![]() 御承知のように、同盟側艦船の多くに、メタルパーツやエッチングパーツの突出部分があります。これにはスポンジが触れないよう厳重に注意しなければいけません。 ![]() これで、やっと、完成体を箱に収納しました。 ![]() で、この箱をさらに別のダンボール箱に入れます。 最後に、「ワレモノ注意」のおまじないシールをペタペタ貼って、これで完了です。 やれやれ (^_^;) 梱包作業だけで2時間近くかかります。 ユックリと、箱から出してやってくださいますよう、お願いいたしますね。 |
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